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今、なぜLETSなのか?


■ DTP時代のフォントのメリットとデメリット

 DTPではフォントがパッケージ販売されることで、いままでより手軽に使えるようになりました。どのようなメリットがあったのでしょうか。
 まず、フォントは実質的に買い取りになりました。買い取りといっても、実際には「使用権」という形態になりますが、一度買えば、毎月高額なレンタルフィーが発生することはありませんでした。
 価格的にも、いままでと比較すると、フォントのコストは安いものでした。そのため、写植を写植会社に外注していたデザイン事務所などが、DTPのシステムで版下の作成をすべて内製化するようになりました。DTPのシステムを導入して社内で内製化しても、いままで外注していた写植代を考えると、十分おつりがくるほどコストダウンなったのです。
 また、DTP化することで、レイアウトの変更や修正には柔軟に対応できるようになりました。納期も短縮され、生産性はアップしました。
 逆にデメリットはあったでしょうか。デメリットの多くは、DTPがオープンシステムであることに起因していました。正しく出力するには、データを正しく作成するしかなかったのですが、誰でもが簡単に正しく出力できるデータを確実に作成できるわけではなかったのです。
 特にフォントは、スクリーンフォントとプリンタフォントの両方が必要で、出力する際にはこの二つを合致させる必要がありました。いままでのように高額であってもベンダーの配慮が行き届いたシステムとは違って、低コストのDTPはユーザーのスキルに依存するシステムだったのです。
 デメリットには、フォントの利用に制限が加えられたこともあるでしょう。フォントの不正利用を妨げるために、インストール時のプロテクト、それとIllustratorでのアウトライン化のプロテクトが施されました。DTP化されてフォントが自在に扱えるはずなのに、フォントデータが自在にコピーできるために発生しうる不正コピーを考慮して、フォントはその機能を著しく制限されたのです。
 アウトラインプロテクトはその後ほぼ解除されましたが、インストールプロテクトはいまでも残っていて、DTPワークの妨げになっていることは否定できません。かといって、プロテクトを外したときに不正コピーが行われないという保証はなく、いまだにそれ以外の代替手段は認知されていないのです。
 もう一つのデメリットは、DTPの普及にともなって、当初高くはなかったフォントのパッケージ価格が相対的に高額になったことがあります。
 当初は、デザイン事務所や印刷会社といった印刷に関わる業界のみでDTPが行われていましたので、それらの業界ではフォントのコストは高いものではありませんでした。
 しかし、誰でもが簡単にDTPできることがわかり、PostScriptフォントのユーザーは飛躍して増加しました。また、デザイン事務所や印刷会社でも導入するDTPシステムが増加し、フォントの価格は、モニタ用のATMフォントも、プリンタにインストールするプリンタ常駐フォントも割高になりました。以前なら電算写植はたくさんの台数がいりませんでしたが、DTPではインストールするマシンの数が増え、トータルコストでは馬鹿にならないコストがかかるようになったのです。だから、フォントのバージョンアップはなかなか行われないようになったといえます。
 割高になったのは、DTPの普及によって、印刷プリプレス工程のコストダウンが進んだこともあるでしょう。印刷代はどんどん下がるのに、フォントの価格は、DTP用フォントの普及に足並みをそろえて下がるっていくということはなかったのです。


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