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■Acrobat関連

PDFリファレンス第2版 Adobe Portable Document Format Version 1.3
アドビシステムズ (著), ドキュメントシステム(翻訳)/ピアソン・エデュケーション/2001年9月25日初版/価格:7,140円(税込)

 『PDFリファレンス 第2版』はPDF1.3の仕様について解説された本です。ノンブルが588ページまである分厚い本です。リファレンスですから、読む本ではなく参考にする本です。
プリプレスでPDFを利用するとき、PDF1.3が基本です。Acrobat 4.0互換のこのバージョンで出力するのが間違いありません。そのPDF1.3の仕様を詳しく解説した本がこれです。
 PDFを使うときにこの本があった方がたいへん便利です、と言いたいところですが、普通はまあ必要ではないでしょう。ただ、もっと詳しくPDFについて知りたいのであれば、『PDFリファレンス 第2版』で関係すると思われる項目を見ていくと、結構参考になります。
 私も、いままでPDF関係の書籍をいくつか書いてきましたが、正直言ってこの本がなければ、十分な説明ができなかったことが少なくありません。カラースペースのPDFバージョンの対応表などが載っていて、PDF1.3で追加されたカラースペースが「ICCBased」と「DeviceN」の2つだけであることがわかります。
 DTPユーザーにとってこの本が必須とはいいませんが、PDFをもっと突き詰めて利用したユーザーでは必携といってもいいでしょう。

PostScriptリファレンスマニュアル第3版
Adobe Systems (著), 桑沢 清志(翻訳)/ASCII/2001年7月1日初版/価格:9,240円(税込)


 『PDFリファレンス 第2版』の解説だけではわからないときに参考にするのが、『PostScriptリファレンスマニュアル第3版』です。これはPostScriptのリファレンスですが、PDFのベースはPostScriptなので、PDFを理解するためにはPostScriptのリファレンスが役に立つことがけっこうあるのです。
 この本はいわゆる「レッドブック」と呼ばれるものです。DTPユーザーであれば、手元に置いていた方がいいでしょう。ページ数は776ページで、背幅は37mmもあり、書棚に飾れば押し出しのいいことは請け合います。印刷会社であれば社長室の本棚に入れておけば、「この社長、勉強しているな」と思われるかもしれませんね。
 PostScript 3は現在では、ほぼ標準的に使われています。ただ、実際には出力ではPostScript 3の時代は短く、PostScript Level 2からPDFのネイティブに移行するといってもいいと思っています。
 まあでも、PDFの理解はPostScript 3からだと思いますので、PDFを深く知りたいのであれば、『PostScriptリファレンスマニュアル第3版』は必要でしょう。Distillerの詳細設定にあるcopypageの動作をどうしてPostScript Level 2にするのかなども、この本に書かれています(467ページ)。もっもと人によっては、「カレントページ云々」というのは何を言っているのか意味不明の記述かもしれませんけどね

pdf+print2.0 PDFプリプレス読本
ベルンド ジッバー (著), Bernd Zipper (原著), 佐藤 肇(翻訳)/工学社/2003年6月1日初版/価格:2,625円(税込)


  ベルンド ジッバー (著), Bernd Zipper (原著), 佐藤 肇(翻訳)/工学社/2003年6月1日初版/価格:2,625円(税込)<br>
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 ドイツでPDF関係の情報をWebで発信し、プリプレスのコンサルタントをしている著者がPDFについてまとめたもの。PDF/Xの情報なども載っていて、PDFを知るには是非手元に置きたい1冊である。ICCプロファイルに対応したPDF/X-3が、ヨーロッパの仕様であることなどはここに書かれている。
 この本が面白いのは、欧米人から見たPDFというものが見えてくることである。PDFに対する温度は日本と欧米では異なっていることが垣間見えたり、日本の環境にローカライズされていないPDFのプラグインなどについて書かれていることも興味深い。
 なお、翻訳をしている佐藤さんは面付けソフト、ファシリスの開発責任者である。


■フォント関連

TrueTypeフォント パーフェクトコレクション
深沢 英次 (編集), インプレス編集部 (編集)/インプレス/2003年4月初版/価格:3,129円(税込)


 欧文フォントをどのようにして手に入れるかというと、やはりこういう書籍として発行された本を買うのが一番手っ取り早いといえます。やはりフォントはサンプル帳が必要なんですね。フォントのデータだけあっても実際には使えませんからね。かといって、フォンとして販売されているものは、たとえ1バイトでも結構高価です。もちろんそれなりに高品質なものが収録されているいるのでしょうが、廉価でたくさんのフォントが収録されているものも手元に置きたいものです。
 このフォントコレクションは、「TrueType」と銘打たれていますが、実は同じ字形でフォーマットの異なるものがTrueTypeとPostScript Type 1の両方で含まれています。500書体あれば、さまざなフォントかひと揃い含まれており、レイアウトする上では十分かもしれません。すでに印刷物で使われているフォントで、似たようなフォントを探すときもけっこう威力を発揮するでしょう。
 もちろん対応はMacintoshとWindowsの両方で、それぞれのフォーマットでTrueTypeとPostScriptフォントが含まれています。私が持っているのは、改訂新版で、現在発行されているものは、改訂3版になるもの。Windows XPとMac OS Xも対応しているようです。
 ちなみにアマゾンのフォント関係では一番売れているフォント書籍です