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トップページ書籍製品一覧>確実に出力するためのAcrobat 6.0 Pro分版出力講座
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確実に出力するためのAcrobat 6.0 Pro分版出力講座
上高地 仁 著/A5/128P/2003年10月3日初版発行/インクナブラ 刊行
プリントアウト用やクリーンブラウズ用PDF、検証に使用したファイル一式が収録されたCD付
定価:8,190円(内税:390円)
一般販売価格:8,190円 DTP-S倶楽部会員価格:7,350円

目次上高地仁の独り言PDFのダウンロードサポートページ読者の声


上高地仁の独り言

 『確実に出力するためのAcrobat 6.0 Pro 分版出力講座 』という、のっけからマニアックなものを作ってしまいました。Acrobat 6.0 Professionalの本を出すにしても、もうすこし全体像がわかるものを作成して、それから、こういう突っ込んだテーマのものに手を出すべきだったかもしれませんな。
 ただ、Acrobat 6.0 Professionalは、私の期待するところに十分に応えてくれる機能を持っています。だから、その使い方を是非多くの人に知って欲しいと思うわけです。ですから、いまもっとも関心のあるテーマで書くことにしたわけです。それが『確実に出力するためのAcrobat 6.0 Pro 分版出力講座 』というわけですな。

 以前から、PDFで分版出力していました。インクナブラの書籍は昔のものを除いて、ほとんどPDFで作成され印刷されています。
 ところが、いままでPDFで運用していながら、どうしても解決できないことがいくつかあったのです。必ずしもPDFに原因があるわけというわけではありません。しかし、実際には、CTPで印刷するとき、出力に利用するRIPを選択できません。そうすると、そのRIPの機能に依存した出力になってしまうわけです。
 まず、当然ですが、PDFに透明は使えません。Illustrator内で使用した透明やドロップシャドウは、Acrobat 4.0互換で保存して、PDFで透明を分割して利用します。InDesignに貼り込んで、PDF書き出しするときに透明を分割することもできます。まあ、これは注意していれば、問題ないかもしれませんけどね。

 もう一つはグラデーションですな。PDF内のグラデーションが、どうしても出力できないのですな。透明はね、わりと判別しやすいわけですが、グラデーションはそうはいきません。けっこう気がつかず使ってしまうことが少なくありません。 Illustratorのドキュメントでも、いちいちグラデーションを調べて、すべて分割するか画像に置き換えなければならないわけです。一度、分割したり画像にすれば、再編集できなくなるので、データがフィックスしたときしか行えないということになります。
 CTP出力用のRIPでは、実はグラデーションがあると、グラデーションが無くなったり、ベタで潰されてしまうというトンでもないことが起こりました。同じRIPでも最新のバージョンでは解決されているそうなので、まあ、RIP側の問題だと思いますけどね。だからといって、最新のRIPをもった別の印刷会社で印刷するわけにはいかないわけですな。
 それで、いままで、Illustratorのグラデーションは分割したり画像にしたり、またできるだけ使わないようにしていました。InDesignでもグラデーションは使わないようにするしかありません。
 まあ、本当に不便な話ですな。

 もう一つに、グレースケール化の問題があります。これもCTPのRIPでは、カラーのPDFをグレースケール化できないんですな。何ででしょうかね。同じシリーズのRIPでも、フィルム出力で利用しているRIPではできるそうですが、CTPではできないというわけですな。これも困ったものです。
 それで、いままで、カラーで作成した後、InDesignのドキュメントをすべてグレースケールに変換していたわけです。貼り込まれたIllustratorの図版なども、別にグレースケールにしたものを作成して貼り込むわけです。
 いまどきなんでこんなことをしなければならないのか、疑問ばかりでした。こんなん、RIPでできて当然じゃん、と思いませんか。

 それが、Acrobat 6.0 Professionalがでて、いろいろ調べていくと、こういうことすべてが、Acrobat 6.0 Professionalで解決できそうだと気がついたわけです。つまり、透明を分割し、グラデーションはブレンドに変換し、グレースケールもプロファイルで変換できるわけですな。
 いや、考えてみると、Acrobat 5.0でもできないことはないことでした。
 ただね、Acrobat 5.0で同じ処理をしたときに気に入らないことがあるわけですな。というのは、これらの処理では、一旦PostScriptファイルを書き出すわけですが、このときに、Acrobat 5.0ではドキュメントサイズが変わるわけです。ポイント換算されてドキュメントサイズが丸め込まれてしまうわけです。
 それと、フォント情報を開いてフォント名を確認すると、フォント名が変わってしまっていることがあります。これは、すこし気持ち悪いですな。
 Acrobat 6.0 Professionalでは、ドキュメントサイズはほとんどかわりません。せいぜい100分の1ミリ以下です。それに、文書情報のフォント名も変わりません。

 というわけで、私は、けっこうAcrobat 6.0 Professionalは実務で活用しています。いま印刷で利用してるRIPでも、いままでのすべての問題を解決できました。
 本当にAcrobat 6.0 Professionalがでて、PDFはなんでもこい、という感じです。解像度が足らないとか、フォントが埋め込まれてないというのはどうしようもありませんが、透明などは分割しないPDFを貰う方がいいような気もしますね。

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