電子書籍は大きく分けると、2種類あります。1つは配信プラットフォームや電子書籍ストアから配信される電子書籍です。さまざまな方法で作成されていますが、いまのところ、iPhoneやiPadのアプリ形式の電子書籍が一般的によく使われています。 
               もう1つは「自炊」と呼ばれる形式で作成された電子書籍です。紙の書籍をばらしてスキャナで取り込んだ画像を電子書籍にしたものです。画像のままページを連番にしたものもあれば、PDFにパッケージ化したものもあります。 
               テキスト主体のものは、PDFにすると、AcrobatでテキストをOCR(Optical Character Reader)化して、PDF内の文字を読み取って透明テキストに変換することができます。Acrobat 7.0のWindows版では、縦組みのOCRにも対応しています。Macintosh版はAcrobat 8 Proから縦組みのOCRに対応しています。 
               スキャンした書籍はもともと見開きで閲覧するようになっています。電子書籍化しても、文庫や新書などのサイズの小さめのものは、デバイスでも見開きで表示したいものです。iPadであれば、見開き表示しても手頃な大きさで自炊したPDFや画像を表示閲覧することが可能です。 
               iPadで利用できるPDFビューワーのなかで、見開きで縦組み表示可能なビューワーがあります。そのビューワーとは 
              Bookman - Fast PDF Reader 
                GoodReader 
              の2つです。適切に設定することで縦組みのPDFを見開き表示することが可能です。Bookmanは、PDFだけでなく画像の電子書籍の表示も可能ですが、Acrobatのしおりやリンクには対応していません。GoodReaderはしおりやリンクは対応していますが、縦組み見開き表示には難点があります。 
               本書ではBookmanとGoodReaderの2つのビューワーソフトでの縦組み見開き表示の設定に焦点を当てて解説しました。簡単な設定で、縦組みのPDFを見開きで表示してページ送りすることが可能です。自炊PDFだけでなく、縦組みとして作成したPDFも見開きで閲覧可能です。 
               縦組み見開きの設定を確認して頂けるように、本書はあえてB6サイズの縦組みで構成してあります。BookmanとGoodReaderで開いて本書にある設定にしたがって縦組み表示すると、設定した結果を確認することができます。 
               『iPadでPDFの縦組み電子書籍を見開き表示する方法』の目次は次のようになっています。 
              レイアウトされた電子書籍はいまのところPDFが最適 
                iPadで縦組み見開き対応のPDFビューワーはあるか 
                「Bookman - Fast PDF Reader」でする縦組みの設定 
                縦組み見開き表示も可能なGoodReader 
                iPadでPDFを閲覧するときのポイントとは 
                まとめ─iPadのPDFビューワーに必要な機能とは 
                付録:主なiPad用PDFビューワー機能一覧 
                 
              *iPadでの表示 
                
               
                
                
                
                 
                 PDFはもともと内部に縦組みの指定が可能になっています。しかし現在のiPadなどのPDFビューワーではAcrobat内部の組み方向の設定を読み込むことができません。そのためビューワーで表示しても、組み方向の指定が反映されません。これらはビューワーで設定する必要があります。 
               またAcrobat内の情報でPDFビューワーによって反映されるものと反映されないものがあります。たとえば次のようなものです。 
              目次(ブックマーク) 
                注釈 
                ページリンク 
                URLリンク 
                PDFのセキュリティ(パスワード) 
               これらはPDFビューワーによって扱いが異なります。反映するビューワーもあれば、反映しないビューワーもあります。本書ではiPadで手軽に入手できるPDFビューワーとしてBookman、GoodReader、iBooks、Stanza、pdf-notes for iPad、iPDFBooks Lite、CloudReaders、iRead PDFについての機能一覧も用意しました。このリストでそれぞれのPDFビューワーの機能の違いを知ることができます。 
                
               なお、サイズはB6サイズです。iPad上のPDFビューワー、もしくはPC上のAcrobatで開いて御覧下さい。 
                 
               
               
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