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メール受信者をイライラさせない
ファイル転送サービス『m@rans(マットランス)』
メールに添付ファイルを付けるとき、クリアしなければならないことがいくつかある。まず、メールサーバの容量制限だ。これを越えた添付ファイルは送ることができない。また、受信者のダウロード環境によってはダウンロードされないこともある。一番確実なのは、HTMLにしてファイルをアップすることだ。それを自動的に処理するサービスが現れた。それが『m@rans(マットランス)』である。

◆『m@rans(マットランス)』のお申し込みは下記より
https://www.mathit.co.jp/matrans/php/order.php

*DTP-Sからお申し込みいただくと、基本転送量(100MB/月)を超過した部分の料金がお安くなります。ぜひ上記リンクからお申し込み下さい。

■添付ファイルの容量はどこまで
 メールにファイルを添付することが当たり前になってきました。以前は数MB以上のファイルやフォルダを転送するには専用のデバイスやソフトが必要なことがありましたが、いまでは、ファイルやフォルダを圧縮してメーラーに添付して送ることは、それほど難しいことではありません。
 ただし、メールにファイルを添付するときのネックは、インターネットに接続しているプロバイダーのメール送信サーバー、つまりSMTPサーバの容量制限ですね。普通、メールサーバーはある一定の以上のメールは送れないようになっているのです。一般的には10MBくらいでしょうか。いまでも1MBなんていうところもあるかもしれません。
 データを送信するときは、メーラーはデータ長をインターネットで送ることが可能な仕様に作り直します。エンコードするわけです。これをすると、Base64だとファイルサイズがだいたい1.33倍になってしまいます。ですから、メール送信サーバの容量が10MBあっても、圧縮時に10MBのデータはそのままでは送れないわけです。
 容量制限を越えたファイルは分割するしかありませんね。これって昔、フロッピーディスクに入りきらないデータを圧縮時に分割したことを思い出せさますね。
 データ容量が多くても一回で送ってしまいたいとのがユーザーの本当の気持ちだと思いますね。

■添付ファイル受信者はどこにいる
 また、受信する方も、大容量のファイルの受け取りがつらいときもあります。
 最近はネットの接続もブロードバンド化してきましたから、オフィスで添付ファイルをやり取りするときは、多少重たい添付ファイルがあっても、まず受信に苦労することはありません。いまでは10MB程度では、受信でストレスが感じることはあまりないと思いますね。
 ただそうはいっても、重たい添付ファイルをダウンロードしたくないとときもあります。ダウンロードで時間を失うより、早く次のメールを読みたかったりすることがありますね。
 あるいは、モバイルでメールを受信しているときなんかは、数MBのメールがあったりすると、最悪ですね。そういう場合は、受信サーバからリストを取得して、必要なメールだけをダウンロードするしかないわけですが、それも面倒ですな。新幹線などで、メールを受信しているときは、サーバのリストを取ってくるだけでもけっこう時間がかかったりしますから。そうこうしているうちに、トンネルに入ってしまい回線が切れてしまったりすることも少なくありません。

■ダウンロードページは誰が作るの
 添付メールを送るときは、受ける側がどのような状況にいるのかということは、なかなか想定できないわけです。ですから、自分が気兼ねなく送ることができる容量だったら、そのまま添付して送ってしまうわけですな。
 メーリングリストなどでは、添付ファイルを付けるのは御法度になっていますね。だれがどういう環境でメールを受信しているのかわからないのであれば、ダウンロードに時間がかかるものは使ってはいけないわけです。
 それでそういうときに、どうするかというと、ダウンロードするファイルをWebにアップしておくわけです。Webにアップすれば、ダウンロードしたいときにダウンロードしてファイルをゲットでできるわけです。
 しかし、この方法は送信者にとっては面倒ですね。送信ファイルを置くWebサーバが必要ということもありますが、それだけでなく、ダウンロードファイル用のHTMLも作成してアップロードしなければなりません。そりゃ、その程度のHTMLだったら簡単にできますが、それでも、アップした後、ちゃんとダウンロードできるかどうか自分でダウンロードしてみて検証もしておきたいものです。
 そうこう考えていると、ダウンロードページを作成するのは、面倒なので、やっぱり、メールに添付しましょうということになるわけですな。

■添付ファイルを自動的にサーバにアップすると

 そこで考えられるのが、添付ファイルメールをどこかのサーバに転送したら、自動的にダウンロードページを生成してくれるサービスでしょうか。相手先に添付ファイルを送る要領で、メールを送信すると、相手先にはダウンロードページへのURLが転送されて、相手先は、ダウンロードしたいときにそのファイルをダウンロードするわけです。
 それができれば、受信者がどのような環境にいても、添付ファイルを送ったというメールだけが届くわけです。新幹線の中でそのメールを開いても、イライラすることはありません。
 いままでそういうサービスはなかったのか、というと実はこれがないようですな。こういうサービスの世界も広いので本当はあるのかもしれせんが、誰でもが知っているというものはないようです。
 ただしそういうサービスが定額で提供されれば、使ってみたいと思いませんか。添付ファイルを頻繁に送らないといけないユーザーにとっては、必須の機能ではないかと私は思ったりします。

■『m@rans(マットランス)』は月々800円より
 メールの添付ファイル転送サービスとして、今回ご紹介するのは、『m@rans(マットランス)』というサービスです。このサービスは専用のアップローダを使います。いまお使いのメーラーをそのままお使いいただけるわけではありません。専用のアップローダ(クライアントソフト)を使います。
 このマットランスのクライアントソフトに、メール本文を記入し、添付ファイルを指定していすると、添付ファイルが圧縮されて、『m@rans(マットランス)』のWebサイトに専用のダウンロードページが作成されるわけです。
 送信先にはメールで通知が、ファイルをアップロードした送信者にも添付ファイルの登録が完了したというメールが届きます。一度に転送できるファイルサイズは、なんと80MBまであるので、プロバイダーのメールサーバのように容量制限を気にすることもありません。
 また、受信者がファイルをダウンロードしたときも、メールが届きますから、添付ファイルが確実にダウンロードされたことを確認できるのです。添付ファイルの場合は、万が一でも届いていなかったり、ダウンロードする前に削除されてしまうこともあるかもしれません。マットランスでは確実にファイルが受信者に届いたことを確認できるわけです。
 また、ファイルのダウンロードでは、パスワードを設定することも可能です。ですから、添付ファイルがよそに漏れることもまずありません。
 なお、このサービスは現在のところ、送信用のクライアントソフトはMac OS 8.6以降にのみ対応しています。Webページの添付ファイルは、 StuffIt 形式で圧縮しますので、Macintoshでの解凍には StuffIt Expander が必要です。Windowsでは、Windows 版 Aladdin Expanderを使うと解凍可能です。
 『m@rans(マットランス)』の利用料は月々800円という破格の設定になっています。詳しくは下記のURLで、詳細をご確認ください。クライアントソフトのデモ版をご利用していただくことも可能です。

 なお、このサービスはMacintoshユーザー専用です。Mac OS X 10.1.5上のClassicでは動作します。また、年内にはMac OS X版のクライアントソフトも配布する予定です。

◆『m@rans(マットランス)』の詳しい仕様は下記より
http://www.mathit.com/mathit_pages/matrans.html
◆『m@rans(マットランス)』のお申し込みは下記より
https://www.mathit.co.jp/matrans/php/order.php

*DTP-Sからお申し込みいただくと、基本転送量(100MB/月)を超過した部分の料金がお安くなります。ぜひ上記リンクからお申し込み下さい。



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