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株式会社グラフィック社
ISBN4-7661-1021-8 C3055
定価 3,800円+消費税
発行日 1998年1月25日
 この本はIllustratorで出力するためのノウハウを集成したものです。DTP-Sのきっかけになった「デジタル印刷営業のためのベーシック・マニュアル」の「Adobe Illustratorお茶の子サイサイ」をベースに、Illustratorを使ってフィルム出力するために必要な知識やノウハウをまとめました。
 Illustrator5.5Jおよび7.0Jの出力方法と、注意点、また印刷するために知っておくべきことを実例を図示して説明してあります。データの作成が難しいカスタムカラーの出力やQuickDrawプリンタの扱い方にも言及してあります。Illustratorをメインのレイアウトソフトを使っている人にとっては必携の一冊でしょう。
 Illustrator7.0JのCD-ROMにある欧文フォントの見本帳が付録になっています。


▼「イラストレータ実戦マスター」について

 この度、2冊目の本がでることになりました。
 「イラストレータ実戦マスター」というタイトルでグラフィック社さんから発刊されます。発行日は1月25日付けですが、大都市の大型書店では早ければ8日から10日に並ぶときいています。
 さてこの本はいままでWebで皆さんにブラウズしていただいた「Adobe Illustratorお茶の子サイサイ」の新装、書き下ろし版であります。もともとこのサイトは私が「Adobe Illustratorお茶の子サイサイ」を発刊したいという想いから始まったことは、毎日のようにアクセスされている方は御存じだと思います。
 欲をいうともちろんWebにあるまま発刊したかったのです。実はもうすでに「Adobe Illustratorお茶の子サイサイ」はレイアウトもされていますからね。といっても7.0Jもでてしまったことだし、あのままというわけにはいきません。というわけで全面的に書き直すことになりました。
 しかし付録でCD-ROMがつくことになり、Web版の「Adobe Illustratorお茶の子サイサイ」はそのままCD-ROMに焼き付けることになりました。一応Windowsでも見れるようになっていますし、Netscape Navigatorでないところがちょっと不本意ですが、Internet Explorerもついているので、Webに接続していない人でもブラウズできるようになっています。
 もちろんフォントインデックスもついています。欧文フォントは7.0Jに新たに追加されたものも含めて再構築しました。残念ながら締切間際に慌ててやったものだから、Web版はボーナスフォントをいれるのを忘れてしまいました。
 もっともIllustrator7.0J付属のフォントインデックスは本の方にも印刷されています。こちらの方には、ちゃんとボーナスフォントも加わっています。Illustratorさえ持っていれば自由に使える欧文フォントの一覧をこの本一冊で手に入れることができるのです。
 「Adobe Illustratorお茶の子サイサイ」はいままでWebで販売していたものです。Webで売っていたので、かなり高い価格を設定していましたが、こういう機会があったので、CD-ROMで自由に見てもらうほうがいいと思いました。いままでお金を払って買っていただいた方にはすこし申し訳ないと思っていますが、御容赦下さい。またいままでWeb版でも欲しかった方には、そんいう人はそんなにたくさんいないかも知れませんが、本の付録についてくるということで、たいへん安価に手に入れることができるようになりました。

 「イラストレータ実戦マスター」は最初に打診があったのは、昨年の4月のことで、6月の初めに企画が通りゴーサインが出ました。ところがそのときは「標準 DTP出力講座」のレイアウトに追われていました。そのあたりのあとがきはまだ書いていませんが、「標準 DTP出力講座」が追い込みに入っていたので、6月はほとんどなにもできず、7月に入って6章と7章を少し書いて、8月はほぼ月末まで「標準 DTP出力講座」にかかりきりでした。
 最初の打ち合わせで、9月末までに原稿を渡せばいいということだったのです。そのときは「標準 DTP出力講座」がお盆過ぎまで引っ張るとは思ってなかったのです。7月中には終わるだろうと思っていたため、8月と9月ですればいいと安易に考えていたところ、残り1ヵ月しかなくなり大いに慌てました。てなわけで、息つく暇もなく、「イラストレータ実戦マスター」に取り掛かったのです。
 編集者の方からはできるだけ図版を多用してあまり文章を読まなくてもわかるようにして欲しいという要望があり、原稿を書くというより、ページ単位で構成を考えながら作っていくので、思ったよりヘビーでした。もちろん7月も8月も作業こそしませんでしが、頭の中では考えていたので、ほぼ予定通りに書き上がりました。われながらやればできるじゃないかと思うぐらい順調に進みました。いつも考えていたことを書いたわけだし、「Adobe Illustratorお茶の子サイサイ」の内容を膨らませるという作業だったので、かなり早いピッチでできたのでしょう。一部「標準 DTP出力講座」とダブっているTipsなどもありますが、Illustratorだけで出力するためのものを網羅したいと思ったので、このあたりはご寛容いただきたい。
 全160ページで本文120ページ分はなんとフルカラーです。また第7章のカスタムカラーを扱った章は2色分解やダブルトーンの説明のため、何と特色2色を加えて6色構成になっています。できるだけテキストを減らし、キャンプションを読んでいくだけでも理解できるように作ったので、前作の「標準 DTP出力講座」が少し難しいという方でも、かなりわかりやすくなっているのではないかと思います。理論的なことや他のレイアウトソフトのことは「標準 DTP出力講座」の方が詳しいのですが、Illustratorに限って言えば、「イラストレータ実戦マスター」の方がより平易になっているのではないでしょうか。

 結局10月の初めに原稿はできました。原稿といってもテキストではなく、QuarkXPressで粗組しているデータです。今回は私はレイアウトしていませんが、原稿はレイアウトデータなんですね。9月中頃半分程度は入稿していたので、これで当初の予定の11月25日には発刊できると思っていたのですが、残念ながら少し遅れてしまったようです。
 レイアウトができたのが11月のはじめでした。前回は色校正を見ることができず、初版では一部不具合があったのですが、今回はそういうことがないように、グラフィック社さんの配慮で色校正のために東京までいきました。印刷は錦明印刷さんですね。印刷業界では有名な印刷会社ですが、出力の担当の方と直接話して、私の希望を伝えました。色校正ではうまくでていないところがありましたが、ホンチャンでは意図したとおりに直っていました。いやー、よかった、よかった。
 本ができるまでにイロイロあったけど、いい本になったと思っています。フルカラーでできたので、前作よりも、わかりやすくできたし、フォントのインデックスも付けることができた。「標準 DTP出力講座」は依頼に合わせて書いたという感じですが、今回は、ある程度自由に本が作れたので、満足しています。
 値段は3,800円とちょっと高いけど、内容は盛り沢山です。Illustratorをいつも使っているあなた、傍らに1冊いかがですか。



このコンテンツは1998年1月6日に書かれたものです。

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