DTPフォントの謎:DTPのフォントサンプルと使い方
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▼LETS、OpenTypeにパッチを当てる


 先日、フォントワークスジャパンから、新しく発売されたOpenType書体29書体パッチプログラムが配付された。フォントの不具合はすべての書体で発生したわけではないが、ややこしいので、全部の書体にパッチを当てて統一することになった。
 不具合の内容は、間違った字形が割り当てられた「マッピングミス」が6文字、パス方向の違いにより白抜きにならないといけない部分が塗りつぶれてしまった「パス方向の違い」が3文字、文字の線幅が異なっている「ウエイト違い」が3文字、それと「デザインの修正」が9文字となっている。「デザインの修正」のうちの8文字はルビの可読性を高めるための修正であって不具合というわけではない。いずれにしても、すべてのフォントでこれだけの間違いがあったのではなく、29書体合わせて21文字を変更もしくは修正した。
 パッチプログラムを割り当てると、フォント名などは変更されないが、フォントの作成日が変更されるようになっている。それで、パッチを当てたフォントかどうか判別するようになっているのだ。

 フォントワークスジャパンのOpenTypeは、Adobe Japan 1-4準拠だから、15,444文字の字形が収められている。CIDの8,720文字の比較すると格段に多いので、どうしても見落としはあるのだろう。もちろん、そういうことはあってはならないが、アプリケーションプログラムでもけっしてなくならないバグのように完璧というのは難しいかもしれない。
 ただ、いままで販売しているフォントに字形の不具合が発見されたからといっても、すぐさま対応できるかというと、それもまたなかなか難しいものがある。たくさん売れているフォントほど、ユーザーすべての手元に修正もしくは変更したフォントを届けられるかというと、現実には無理ではないかと思うのだ。
 不具合による変更もあるかもしれないが、フォントベンダーとして字形をさらにブラッシュアップしたいと思ってみても、販売してしまったフォントではどうにもならないのである。

 モリサワがOCFからCIDに移行したときに、100文字の修正変更を行ったが、あれもフォントフォーマットを変更したからこそできたわけで、OCFフォントに対して不具合の修正をしたら、混乱を助長する可能性もあり、痛しかゆしというのが本当のところだろう。
 私がフォントのレンタルという方式を推進するのは、今回のようなフォントにパッチを当てないといけないケースでは、会員制のシステムが大いに価値を持つと思うからである。
 どうしてもパッチプログラムを当てないといけないにしても、LETSであれば、ライセンスしたユーザーにパッチプログラムを配付すればそれでよい。実に簡単である。

 アプリケーションであれば、1〜2年程度で、新しいバージョンがリリースされる。したがって、次のバージョンまでどうしてもパッチを当てなくてはいけないものだけをアップデートし、優先順位の低いものは次回のアップデートで修正することもできる。
 その上、アプリケーション不具合は、アプリケーションだけの問題とは限らない。複合的に、ある条件でのみ発生するとしたら、それを一概にバグだとは決めつけられないからだ。たとえば、特定のプリンタでのみ正しく出力できないからといって、原因のすべてがアプリケーションにあるとは限らない。
 しかし、フォントの字形はそうはいかない。字形の間違いは誰でもがひと目でわかるものであり、原因はフォント自体にあるからだ。
 したがって、字形の間違いには可及的すみやかに対応するとしたら、ユーザーの特定できないセルフォントではまず無理である。パッケージを買ってもユーザー登録しているとは限らないし、誰もがパッチプログラムをネット上からダウンロードできるとは限らないからである。
 フォントを安く利用するという観点だけでなく、フォントのサポートも考慮すると、やはり会員制のレンタルの方に分があると思うのである。

 もちろん、今後どのくらいのユーザーがフォントのレンタルというやり方に馴染み、それを当然のものとして受け入れるのかは見えない部分もあるが、それでも、一度プロテクトのないフォント環境に染まってしまったから、いままでのようにインストールプロテクトがあって、マシンがクラッシュしたら時間をかけてインストーラを取り寄せるなどという悠長なことには我慢できなくなるはずである。
 だから一定のユーザーが使い始めると、それは当たり前になる。もっといえば、フォントのトップベンダーであるモリサワが同じ仕組みでフォントをレンタルするようになれば、もう元に戻ることはないのだ。
 それでは、モリサワはLETSのような会員制を行うのかというと、それは私にもわからない。たぶんLETSが日本のDTP環境でそのシェアの半分をとるようなことがあれば、きっと追随するだろうと思うけど、そのくらいにならないと、決断できないような気もする。
 小耳に挟んだところでは、低額の会員制という方式は、一般のアプリケーションベンダーでも興味をもつところもあるとか。アプリケーションも売りきり御免で開発リスクを背負うより、毎月あるいは毎年でも固定した利用料がはいってくるほうがありがたいのでしょう。これからはコンピュータのソフトウエアは、ネットの接続料のようになっていくかもしれませんな。

◆LETSについての詳細は下記より
http://www.fontworks.co.jp/


◆LETSのお申し込みは下記より
http://www.incunabula.co.jp/lets/



DTP-Sウィークリーマガジン/134号/2002.11.19配信







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