DTPフォントの謎:DTPのフォントサンプルと使い方
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▼PDFのOCFフォントをCIDにして埋め込む


 先日、たいへな興味深い話をお聞きしたので、書き留めておきます。それはですね、OCFフォントをPDFに埋め込む方法ですね。
 もちろんOCFフォントは、そのままではPDFには埋め込めませんね。しかし出力するときは、MacintoshでOCFを使っていても、プリンタにCIDがあれば、フォントを差し替えて出力できるわけです。これはプリンタフォント名がOCFもCIDも同じものを使っているからですね。
 ということは、PDFを作成するときも、OCFフォントであっても同名のCIDフォントがあり、それに変換して埋め込むことは理論的にはできるんではないかと考えられます。つまり埋め込むときに、CIDにフォントにアクセスして埋め込み処理ができればいいわけです。DistillerがPostScriptファイル内のPostScriptフォント名でフォントを認識すればできるはずですね。

 というわけで試してみました。まずOCFを使ってドキュメントを作成し、それをPostScriptファイルに書き出します。そのままDistillerでPDFにすると、そのシステムにはOCFが入っているので、DistillerはOCFを認識します。ですから、フォントは埋め込まれないわけですね。
 それで、ドキュメントから書き出したPostScriptファイルを、今度はCIDフォントがインストールされている環境のDistillerでPDFにしますね。そうすると、なんとOCFフォントは、CIDフォントとして埋め込みされているわけですね。
 もちろん最初からCIDフォント持っているのであれば、OCFを使ってレイアウトしてPDFを作成する必要はありません。PDFを作るときはCIDを使えばいいわけです。

 しかし問題はですね、OCFしか持っていないユーザーですね。そういうOCFしか持っていないユーザーはですね、まあ少なくありませんね。そういうユーザーがPDFを作成するとき、当然ですが埋め込みできないわけですね。とすると、OCFユーザーはPDFには関心を持たなくなるわけですね。
 PDFがなかなかDTPで使われない原因のひとつには、あまりに普及したOCFフォントということがあると私は思っています。PDFに埋め込むだけのためにCIDにするのはなかなかハードルが高いと思いますね。

 もしOCFフォントでも埋め込みできる方法があるとすると、いまのOCFフォント作成環境のまま、フォントを埋め込んだPDFの作成が可能になりますね。それで可能になれば、フォントを埋め込んだPDFでの出稿はよりやりやすくなります。
 私が聞いた話では、PostScriptファイルでの書き出しでは、Distiller 5.0を使い、[互換性]で「Acrobat 5.0(PDF1.4)」を選択するとOCFフォントはCIDフォントに差し変わると聞きました。
 私のところで試したところ、Distiller 5.0を使い、デフォルトの「Print」を選択してDistillすると、OCFフォントはなんと、CIDに差し替えられて埋め込みできるようになっていました。「Print」は[互換性]で「Acrobat 4.0(PDF1.3)」が選択されているので、Distiller 5.0であればPostScriptフォント名でのみ可能かもしれません。このあたりはもう少し検証が必要かもしれませんし、システム環境によって差が出るかもしれません。なお、Distiller 4.0ではやはり埋め込みできませんね。これはどうやら、Distiller 5.0で密かに付加された機能のようです。

 さらに調べてみました。OCFを使ってPDFを作成しますね。OCFを埋め込まないままのPDFからもう一度PostScriptファイルを書き出します。別名保存でフォントを
埋め込んだままPostScriptファイルを作成します。そしてDistiller 5.0でフォントを埋め込んでもう一度PDFを作成します。
 そうすると、PDF内のOCFフォントはちゃんとCIDフォントに差し替えられて「埋め込みサブセット」になっているわけですね。すでに埋め込まれているフォントは埋め込まれたまま処理されるので、埋め込みできないOCFのみがDistillerでCIDフォントとして認識して埋め込みされるわけですね。

 これはですね、なかなかすごい発見ですね。つまりPDFで入稿したものは、PostScriptフォント名が同名のCIDフォントがあれば、埋め込みフォントにできるわけです。もっといえば、ATMのCIDフォントさえあれば、OCFフォントは埋め込みフォントに差し替えることができるわけです。
 いままでOCFフォントの存在が、PDFを出力フォーマットにしない大きな原因のひとつになっていましたが、この方法を使えば、OCFであってもPDFにフォントを埋め込むことができ、プリンタフォントレスで出力できるわけです。
 これでPDF入稿は、必ずしも埋め込みフォントでなくてもよくなります。OCFでもPostScriptフォント名が同じフォントがあれば、後からCIDに変えて埋め込むことができるわけです。


DTP-S倶楽部 Bccマガジン/048号/2002.4.3配信







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