Adobe Illustrator(イラストレーター) 使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CS3まで
Adobe Illustrator使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CSまで

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第9章 DTPネクスト・ソリューション



■9-4 PostScript Type 1とTrue Type

 DTPでRIPといえば、PostScript RIPを指します。つまりインタープリタ言語であるPostScript言語で記述されたテキストデータをビットマップ化、ラスタライズすることをいいます。

 さて、RIPにはAdobe純正のものと、Adobeとライセンスを結ばずに独自に開発されたRIPとがあります。低価格のレーザープリンタには、互換のRIPを搭載したものがあります。レーザープリンタの互換機のほとんどは、ライセンス契約によって発生するライセンスフィーを回避することで、低価格のPostScriptプリンタを発売する事を選択しています。しかし、互換のRIPを搭載しないもののなかにはそうでないものもあります。

 PostScriptはコンピュータ言語ですから、全て決めごととなっています。ルール化されているわけです。あるインプットがあると、それに対応するアウトプットは決まっているのです。Adobe純正のPostScript RIPではプリンタメーカーが異なっても、出力は同じになるようにデバイス・インデペンデントが保たれています。しかし、逆に言うと純正プリンタではPostScriptで決められたこと以上のことは出来ないことになります。PostScriptをもっと柔軟に使うことは純正のRIPでは叶いません。
 
 ダイナラブ・ジャパンが扱うクローンRIP、ダイナRIPは、PostScriptをラスタライズするだけでなく、ラスタライズイメージをデータとして保存することが出来ます。イメージを保存したうえで、そのイメージを加工することも可能なのです。画像に透明度処理をほどこしたり、ビットマップ化されたオブジェクト同士にトラッピングをかけたりすることが出来ます。簡単に言うと、CEPSと同じようなことが出来るのです。しかもCEPSと比較すると価格は大変安いといえます。イメージセッタで出力するときもラスタライズしたデータを出力するだけだと、RIPに必要とする時間が短縮され、大変高速に出力することが出来ます。ダイナRIPの欠点は純正の日本語フォントが搭載できないことでしょうか。モリサワの基本五書体(リュウミンL-KL、中ゴシックBBB、太ミンA101、太ゴB101、じゅん101)は出力できないので、それに似た別のフォントに擦り替えて出力されます。DTPの普及でフォントに対する細かいリクエストは減ってきているので、クローズのDTPシステムのなかではほとんど問題にはならないでしょう。その場合大変快適な環境が手にはいることになります。

 今まで製版で行ってきたことをすべてMacintoshで行うためには、今のDTPソフトではまだ心もとない部分があります。現状ではCEPSなどの別のシステムを利用しなくてはならない場面も多々あります。どのようなデータもMacintoshでダイレクト出力ですますという、統合した出力環境を手にいれるためには、PostScriptは万能かというと、そうでは無いようです。PostScriptの使い勝手はまだまだ改善の余地があります。むろんIllustratorやQuarkXPress、PageMakerなどのDTPソフトの進化も望まれます。が、日本語の出力環境はかなり劣悪と行っていいでしょう。とくに欧文のフォントがプリンタに搭載していくなても、アウトラインデータを自動的にダウンロードし、デバイス・インディペンドで出力が可能なのに、日本語はメーカーサイドの「官僚的」プロテクトでいっぱいです。フォントメーカーの利益を守ることのみを題目に、ユーザーの利益は無視されています。日本語は欧文と比較すると大変な文字数が必要となりますが、だからといってこのような使いにくい日本語フォントではたして、日本のDTPの将来は存在するのでしょうか。メーカーはユーザーにより良い環境を提供することで切磋琢磨するのではなく、PostScriptという独占市場のなかで胡座をかき、自社の利益の守ることでDTPの進展を阻害していても気にはならないのでしょうか。私たちは表示用のATMフォント、普通紙プリンタのための低解像度フォント、イメージセッタ用の高解像度フォントと同じ商品をいくつものパッケージに分けて購入しなくてはなりません。ここには大変な無駄があります。

 欧米並の出力環境を手に入れるためには、日本語のPostScriptType1フォントの見直しが必要です。しかし、ある条件さえ整えば、快適な出力環境を実現することが出来ます。それはTrueTypeフォントを出力に使うことです。現在のTrue TypeフォントはMacintoshで600dpiの出力制限が設定されていますが、この制限をAppleが解除すれば、TrueTypeはイメージセッタでも出力が可能となります。PowerMacintoshで演算能力が飛躍的に高まり、QuickDrawGXでいままでPostScriptで実現してきたグラフィックの表現が出来るようになったことで、PostScriptを使わずに高解像度の出力が可能になるはずです。つまりRIPは不要になります。しかもTrue Typeは同じ第二水準までの日本語のフォントであるにも関わらず、大変低価格で発売されています。TrueTypeのフォントにはいまのところ書体数が多くてもファミリーが揃ってなかったりする部分もあり、QuickDrawGX対応のアプリケーションもまだまだですが、TrueTypeで出力できるようになれば、DTPは完全に統合化された環境を手にいれることが可能となります。

 いずれDTPでPostScriptType1フォントとTrueTypeフォントの激闘が起こることを期待しましょう。両者が競い合うことで日本語の出力環境はさらに進化していくことでしょう。


●デジタル化による統合化のステップ
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