Adobe Illustrator(イラストレーター) 使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CS3まで
Adobe Illustrator使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CSまで

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第9章 DTPネクスト・ソリューション



■9-2 広がるMac OS、互換機からCHRPへ

 Macintoshのネックの一つは、パーソナル・コンピュータとしては価格が高いということが上げられます。一般のDOS系のパーソナル・コンピュータと比較すると大体倍くらいすると考えてもよいようです。Macintoshが高い理由は、色々あるでしょうが、最大の理由はハードウェアの生産台数がDOS系と比較して少ないことが上げられます。DOS系のパーソナル・コンピュータにはNECのものやDOS/Vなどの方言がありますが、基本はMicrosoftのMS-DOSなので部品の多くは共有化することが出来ます。大量に生産されるので、低価格のパーツを利用でき、パーソナル・コンピュータ本体も安くなることが上げられます。MacintoshもDOS並に大量に生産されれれば、DOS並に安くなるかも知れません。

 DOS並に大量に生産するためには市場でのマーケット・シェアを上げるしかありません。マーケット・シェア上げるための戦略がMacOSのクローン戦略です。クローン戦略は今までMacintoshにのみ搭載されていたOS、SystemをApple以外のパーソナル・コンピュータにも搭載し、販売することです。Macintoshの互換機では、いち早くPowerComputing、Radius、DayStarが名乗りを上げ、日本のメーカーでもパイオニアとバンダイがクローン化に乗り出しました。MacintoshのOSはいままで単にSystemと呼ばれていましたが、クローンに搭載されるOSも含めてMacOSと呼ばれることになり、MacOSファミリーでシェアアップを図ることになったのです。しかし、決定的なシェアを持つWindowsに対抗するにはいささか遅きに失したという意見もあるようです。

 互換機によってMacintoshのシェアはどれだけアップするのか、という問題は一概にはいえません。互換機の発売によって市場が刺激され販売価格が引き下げられれば、その分のシェア・アップはあるでしょう。しかしMacintoshと互換機が同じ市場のパイを分け合うだけで終わってはシェア・アップはありえません。放って置いてもMacintoshを購入する人が、互換機を購入してもなんら戦略上のメリットはありません。Mac OSを広めるためにはそのままだとDOSを選択する人に、この戦略によってMac OSを選択させることが重要なのです。

 MacOSのシェア・アップで鍵を握るのが、Apple、IBM、Motorolaが共同で発表したCHRP(Common Hardware Reference Platform)という戦略だといわれています。CHRPはAppleのMacintoshとIBMのPCの二つのプラットフォームを統一して、ハードウェアを共通化しようという戦略です。

 PowerMacintoshに搭載されたPowerPCは、IBMのPOWERアーキテクチャを母体にしてIBM、Apple、Motorolaの三社が共同で開発したものです。当然PowerPCはMacintoshだけでなく、IBMのPCにも搭載されるものです。IBMはPowerPCをPReP(Power PC Reference Platform)とし、IBMのOS/2だけでなくWindows NTやその他UNIX上で動くいくつかのOSを搭載できるようにしました。もともとIBMはPRePのリリースの際に、Mac OSも搭載する筈だったのですが、Appleとの間で折り合いがつかず、PRePにはMac OSは搭載されませんでした。それにはMacintoshのOS独自のハードウェアがまだ存在しており、PReP上でMacOSを走らせるのは問題が多いという点もあったようです。三社はPRePをベースにMacOSも動く共通のプラットホームを策定し、これをCHRP(コードネームはMoccasin)と呼びました。CHRPは1996年の末をメドしと、MacintoshとPCのハードウェアの共通化を進めています。CPUは同じなのですが、データの入出力に関わる部分は仕様の異なる部分が多く、これらのハードウェアを共通化する必要がありました。Macintoshが拡張バスをNuBusからPCIバスに切り替えたり、一部の機種のハードディスクにIDE方式を採用したり、あるいはハイエンドのPCにSCSIインターフェースが組み込まれたりして両者のハードウェアの違いはほとんどなくなってきています。Macintoshの次期OS、Coplandではまちがいなく、MacOSはIBMのPCに搭載されます。

 これは、MacOSがIBMによって販売されることを意味しています。ユーザーはIBMのPCを購入すると、Windows3.1、Windows95以外のほとんどのOSを一台のコンピュータ上で動かすことができるようになります。CHRPはマイクロカーネルという、ハードウェアを最小限に管理するOSの上に、各々のOSをモジュール化して搭載することになるので、最終的にはOSのスイッチもアプリケーションを選択するように簡単に行えるようになるといわれています。事務用にはPCを使うが、DTPにはMacintoshを別に導入するといったことが必要なくなるのです。一台のマシンで必要に応じてOSを使い分けることが可能になるのです。

 CHRPが成功すると、少なくともMacintoshとPCのハードウェアが共通化されるため、ハードウェアが大変安くなることが予想されます。Macintoshの拡張バスがNubusからPCIバスに変更したことで、同仕様の拡張カードは大体半値になっています。CHRPによって本体だけでなく、周辺機器も共通化されるため、周辺機器の価格も下がり、Intel/Microsoft連合軍のパーソナル・コンピュータと価格的に張り合えることも夢ではありません。また、CHRPが普及するとDOS/Vの販売を行っていた多くのメーカーもCHRPに参加することも予想されます。そうなるとMac OSのシェアは更に大きく膨らむことになります。


※Windows3.1、Windows95
今のところ確定していませんが、Windows3.1、Windows95はCHRPには搭載されません。しかし、Macintosh上で動作するSoftWindowsなどを使えば走らせることができます。

Copyright 1996 by Jin Kamikochi





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