Adobe Illustrator(イラストレーター) 使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CS3まで
Adobe Illustrator使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CSまで

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Adobe Illustrator お茶の子サイサイ

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第8章 知っててトクするアートワークTips



■8-6  サードパーティフィルタ、バーコード

 Illustratorが5.0Jになって、<フィルタメニュー>が追加されました。この<フィルタメニュー>はプラグイン方式なので、Adobe以外のソフトハウスがプラグインフィルタを開発することができます。一般的にはグラフィックデザインのエフェクトのためのフィルタが多いのですが、中には印刷物の作成に大いに役立つフィルタもあります。そのひとつがバーコード生成フィルタです。

 バーコード生成フィルタはFILTERiTというIllustratorのプラグインモジュール集の中のひとつです。プラグインモジュールをIllustratorのプラグインフォルダにドラッグして、Illustratorを立ち上げると、<フィルタメニュー>にFILTERiTの選択項目が並びます。この中から、[FILTERiT生成]で「バーコードシンボル作成」を選ぶとバーコードが作成できます。このフィルタで作成されたバーコードはオブジェクトなので拡大縮小は自在で、Illustrator上ならば、どこにでもペーストできます。 バーコードをデータ化できない場合は、バーコードのみを従来の製版で貼り込み直さなければなりません。これは手間のかかる作業なので、アウトライン化されたバーコードは大変重宝するといえます。

 FILTERiTで作成可能なバーコードは八種類です。一般的に用いる商品用のバーコードはJAN-13と呼ばれるものです。JAN-13は2桁の国番号、5桁の番号、5桁の商品番号と1桁のチェックデジットからなります。チェックデジットは読取りエラー防止のもので入力しないので、12桁の数字を入力します。サイズは80%〜200%までの間で、高さは特に制限はありませんが低くなればなるほどバーコードのスキャニングが難しくなるのため、初期値のままで使用するほうがいいでしょう。

 番号に用いる文字はOCR-Bが標準フォントです。OCR-Bを用いてもバーコード作成の専用機で使われるフォントとの違いはあります。同じフォントを使えない場合、以前の他の製品はバーコードとフォントが異なることになるので、クレームにならないように事前の確認が必要です。


※拡大縮小は自在
作成されたときにはバーコードとフォントはグループされていません。Illustratorで加工するのであればグループ化しておくことが望ましいといえます。

※高さに制限
初期値は26.57mmになっています。レイアウト上で高さを短くしなければならないときもあります。一般的には最低でも10〜12mmは必要でしょう。ただし短くしたときにはバーコードスキャナの動作確認が必要と言えます。


●バーコードシンボル作成のダイヤログとJAN-13のバーコード

●FILTERiTのガイドとバーコード見本
Copyright 1996 by Jin Kamikochi





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