Adobe Illustrator(イラストレーター) 使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CS3まで
Adobe Illustrator使い方と出力講座:透明効果からPDF保存、Illustrator CSまで

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Illustrator 8.0 大解剖

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▼第一回 新機能を探検する



■1 ブラシストロークの使い方


 Illustrator 8.0の追加された大きな機能の一つがこのブラシパレットです。ブラシパレットは、今までのパターンで処理されていた機能とほぼ同等の仕組みで指定されます。違っているのは、パターン(7.0Jからはスウォッチの一部)が「塗り」に対して登録した線画を適用していくのに対して、ブラシは「線」に対して線画を適用することです。

 ブラシには、描く角度によって線幅を変わるカリグラフィペンを真似るカリグラフィブラシ、ブラシを一定間隔で並べていく散布ブラシ、パスの長さに合わせてブラシを配置するアートブラシ、コーナーの設定ができるようになったパターンブラシがあります。いずれにしてもパスに対して、今までのパターンと同じように二次的にアートワーク処理を行なうものです。
※<ウィンドウメニュー>から[ブラシライブラリ]でライブラリにあるブラシを呼び出すことができます。右図は[初期設定]ブラシ。古いバージョンのファイルを開くと、ブラシは読み込まれません。

 ブラシ内部のアートワークは、単純なパスの塗りと線だけで構成されています。新規でブラシを作成するとき、そのアートワークにパターンやグラデーション、プレンド、別のブラシ、グラデーションメッシュ、画像(埋め込み、リンクとも)、グラフやマスク処理されたものは登録できないようになっています(ただし複合パスは使えます)。ですから、一般的なPostScript Level2の出力機で出力が可能です。



■ブラシの中のRGB
 新規でブラシを作成するときは、塗りもしくは線にカラーを使う場合、CMYKモードを使います。もちろんPDFにしてモニタでブラウズしたり、GIFやJPEGでビットマップ画像化するのであれば、RGBモードでも構いませんが、原則はCMYKでしょう。当たり前の話ですが、ブラシに登録されてしまうと、オリジナルのカラーモードは、ブラシツールのダイアログではわからないので、CMYKの原則は守りましょう。

 とはいえブラシストロークを使うときに、ブラシの中の設定にRGBモードの指示があっても、出力はほぼ問題なく行なえます。Illustrator 8.0から出力するときは、[色分解設定...]で[プロセスカラーに分解]をチェックしておくと、出力時に自動的にCMYKモードに変換されます。
※[色分解設定...]ダイアログ。RGBのブラシがあるときは、[プロセスカラーに変換]をチェックすれば、CMYKで分版出力されます。ただし色は保証されません。

またQuarkXPress3.3Jに貼り込んでも、RGBモード色指定がブラシ内にあっても、分版出力するときは、自動的にCMYKに変換されて出力されます。これはQuarkXPress内のカラーマネージメント機能でCMYKに変換するので、モニタの色とは変わってしまう可能性があります。ただし出力機によってRGBの出力がうまくいかないおそれもなくはないので、分版するときは、ブラシのアートワークを選択して、《フィルタメニュー》の[カラー―CMYKに変換]で設定をCMYKに変換しておいたほうがいいでしょう。
※RGBモードのブラシがあるときは、ブラシストロークを選択してCMYKモードに変換しておきます。そのときに色を変化を確認します。

また他のレイアウトソフトに貼り込むときに、CMYKモードにしか対応していないアプリケーションのために、EPS保存時のオプションで[CMYKポストスクリプト]というチェックボックスがあり、これをチェックしておくと、RGBの指定であってもCMYKのカラー情報も書き込まれることになります。QuarkXPressはRGBにも対応しているので、[CMYKポストスクリプト]をチェックしていなくてもブラシ内RGBはCMYKに変換できるようです。



■スポットカラーを取り込む
 ブラシの指定にスポットカラーを使う場合はどうなるでしょうか。この場合も問題なく分版できます。

 まずスウォッチにスポットカラーを登録し、それを使って新規ブラシを作成します。このブラシを利用したドキュメントを分版するとき、色分解設定にはブラシ内のスポットカラーが現れます。
※スポットカラーのオブジェクトを選択してブラシとして登録すると、ブラシのカラーモードはスポットカラーになりますが、ブラシパレットでは判別できません。
色分解設定に現れたスポットカラーの設定。ブラシ内のスポットカラーも[プロセスカラーに変換]せず、スポットカラーとして出力できます。

 さて次にこのドキュメントをEPSにしてQuarkXPress3.3Jに貼り込んでみます。Quark-XPress3.3Jの[カラーの対象]を開くと、ブラシ内のスポットカラーが認識されていることがわかります。これでIllustratorEPS内のスポットカラーを指定して、QuarkXPress3.3Jで分版出力することができます。
※QuarkXPress3.3J[カラーの対象]ダイアログ。ブラシ内のスポットカラーもQuarkXPress3.3Jでは認識されます。



■古いバージョンで開くために
 ブラシで作成したアートワークは、5.5Jや7.0Jなどの古いバージョンで開くこともできます。古いバージョンで開くためには、保存時に[Illustrator形式]および[EPS 形式]のオプションで、[互換性]で古いバージョンを指定するだけです。8.0より古いバージョンを指定して保存すると、ブラシは一次のアートワークになります。
※[Illustrator形式](左)および[EPS 形式](右)のダイアログ。ブラシストロークは古いバージョンで保存すると、アートワークに変換されます。

 また、ブラシストロークを選択して、<オブジェクトメニュー>の[分割・拡張...]を選択しても、ブラシを普通のアートワークにすることができます。このとき[線]にチェックされていれば、ブラシ設定の解除は可能です。
※[分割・拡張...]のダイアログ

このコンテンツは1998年12月10日〜2000年4月19日に書かれたものです。





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