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PDF内にICCプロファイルが埋め込まれていると、出力時にカラーが変わってしまうことがあります。本来はPDF内にICCプロファイルが埋め込まれていても、それを無視することができますが、少し古い出力機の中には無視できず、ICCプロファイルを読み込んで別のカラーに変換してしまう場合もあります。ですから、印刷用のPDFではICCプロファイルを埋め込まない方が安全です。
ICCプロファイルを見つけるには、プリフライト機能を利用します。Acrobat 6.0 Professionalでは「ICCベースのカラースペースを一覧表示」、7.0では「OCC/Lab/キャリブレーションされたカラーを使用するオブジェクトを一覧表示」を選択してヒットすれば、ICCプロファイルが埋め込まれていることになります。
埋め込まれているICCプロファイル名は、6.0ではエラーリスト内にある詳細情報を開いて確認します。「グラフィック」のなかの「塗り」もしくは「線のカラースペース」に書き込まれています。
7.0のプリフライトでは、プリフライト結果の問題のリストではなく、「概要」の中にある「カラースペース」にICCプロファイル名が書き込まれています。
Acrobat 5.0もしくは6.0では、別名保存時にPostScriptファイルを書き出して、Distillerでもう一度PDFにすることで埋め込まれたICCプロファイルは削除できます。方法は簡単で、［PDFからの変換設定］の［カラー］でカラープロファイルに「ソースと同じ」を選択するのです。あとは、DistillerでICCプロファイル埋め込まないようにしてPDF化します。
Acrobat 7.0 Professionalでは印刷工程パレットの［色の置換］で「キャリブレーションされたRGB」もしくは「キャリブレーションされたCMYK」と表示されます。それを選択して、アクションで「変換」し、変換後のカラースペースに埋め込まれたICCプロファイルを指定します。変換オプションでは「プロファイルを埋め込まない」にチェックしておきます。
印刷用に利用するPDFでは、ICCプロファイルを埋め込まないのが無難です。ICCプロファイルを埋め込まなくても、Acrobatの環境設定にある［カラーマネージメント］でターゲットのカラースペースを指定すれば、モニタでターゲットのカラーを確認できます。
特定の環境でPDF内の画像にのみ貼り込まれてします「PostScript CSA Profile」についても知っておきましょう。
詳しくは『Adobe Acrobat 7.0 ProからPDFを思い通りに出力する方法：WordからPDFにして出力する裏技満載』の「カラー変換編─オブジェクトのICCプロファイルの有無を調べる」を御覧下さい。
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