印刷のデジタル化の本来の目的は、従来の印刷工程の代替ではありません。デジタル化されたデータをさまざまに活用してビジネス化することが必要です。デジタル化の手法やデジタル化されたコンテンツがオンリーリソースであれば、別のビジネスに展開できるでしょう。
このセミナーではデジタルコンテンツをマルチビジネス、マルチベネフィットで展開するマーケティングの手法を具体的に提示するとともに、印刷会社が今までとは違った顧客にマーケティングを行なう方法についても解説します。
印刷で培ったデジタル技術を印刷というビジネスにだけ利用するのではなく、それをテコにして新しいビジネスに展開していくことでデジタル化の本当の意味が生まれて来るのです。デジタルが普及した今こそ、デジタルデータにさまざまな意味を持たせてビジネスモデルを多様化していく必要があるでしょう。




講  師 上高地 仁
時  間 2時間
主な内容 ■受注産業のメリット・デメリット
印刷は受注産業です。ここでは受注産業の特質を整理し、印刷業のメリット・デメリットを考えます。また、今後成長が見込めない中で、二極化していく印刷業のあり方を考えます。

■デジタル化は何を変えるか
デジタル化によって、印刷という複製技術は見直されています。パソコン上で行う複製はほとんどコストレスと呼べるほど“ただ”に近づいています。そのことによって、デジタル化された複製によるコンテンツの提供は拡大しており、そこにビジネスチャンスが生まれています。デジタル化によって、ビジネスの方法論変貌しようとしてします。

■マーケティング発想がマーケットを生み出す
既存のマーケットはどのようなものでも衰退します。いま登り坂のマーケットもいずれは衰退するのです。売り上げを維持するためには、新しいマーケットを開拓するしかありません。ここでは、マーケティングの考え方とコストをかけないマーケットの開拓方法を考えます。

■オンリーワンとはコアコンピタンスのこと
マルチベネフィットを果たすには、オンリーワンにならなければなりません。つまり他社にない“資源”を社内に持つ必要があるのです。社内の“資源”に価値がなければ、ひとつのコンテンツをマルチビジネスとして展開し、利益を生み出すことはできません。オンリーリソースをマルチビジネス化してこそ、マルチベネフィットが達成できるのです。