このセミナーをIllustratorの複数のバージョンを使い分け、正しく出力するIllustratorファイルを作成するセミナーです。ややこしいフォントの扱いや、透明効果、スポットカラーの扱いなどについて解説します。Illustratorの仕組みとバージョンによる違いがわかれば、どのようなIllustratorのドキュメントでも確実に出力できます。




講  師 上高地 仁
時  間 2時間
主な内容
第一部 フォントの認識と扱い
 Illustratorは、複数のバージョンが流通しています。バージョンよってフォントの扱いが変わります。バージョンよって扱えるフォントフォーマット、扱えないフォントフォーマットを解説します。
 また、各バージョンで異なる文字設定の違いを整理し、その使い勝手と問題点を整理します。禁則処理、和欧間のコントロール、詰め文字の仕組みなどが各バージョンごとに理解できます
 Illustratorからのフォントの出力、EPSでの保存、PDFでの保存時の扱いがわかれば、Illustratorの出力は簡単です。なお、Mac OS XのClassic環境でのフォントの認識についても、使えるフォントフォーマットとその現状について解説します。


第二部 透明効果の扱いと処理方法
 Illustrator 9.0以降でもっとも大きな描画機能の拡張は透明効果でしょう。透明効果によって、Illustratorは大きな表現力を手に入れました。透明は出力時に分割して出力されます。透明はPostScriptでは扱えないので、分割するしかありません。 ここでは、透明を含むドキュメントを保存するとき、どのように分割され保存されるのかという仕組みをひもといていきます。ダウンバージョン保存、EPS保存、PDF保存などで透明の分割はすこし振る舞いが異なります。透明効果の分割の方法が理解できれば、透明をドキュメントに指定しても出力でとまどうことはありません。


第三部 カラーマネージメントして出力する
 Illustratorは9.0から、ICCプロファィルの出力に対応しました。プロファイルを割り当ててカラーマネージメント出力すると、印刷用のシミュレーションを行うことができます。ただし、貼り込む画像のフォーマットによっては、対応できないものがあり、確実にプロファイルを割り当てる場合は貼り込み画像のフォーマットは制限されます。
 第三部ではプロファイルの作成方法から、実際に運用してカラーマネージメントの仕組みを解説します。


第四部 スポットカラーの扱い
 Illustratorでスポットカラーを扱うときの注意点を整理します。とりわけ二色分解のデータを作成するときに知っておきたいことや、モニタでのシミュレーション方法を解説します。
 スポットカラーでの出力はスポットカラーで指定して出力するより、CMYK版を代用して出力する方が確実です。ここでは、スポットカラーをCMYKに代用して、モニタでもスポットカラーを表示させる方法を中心に解説します。出力はCMYKデータとして分版できますから、出力も簡単です。


戻る>>