この度はiPhone電子書籍作成ツール「SakuttoBook(サクッとブック)」をお買いあげいただきありがとうございます。この作成マニュアルは、「SakuttoBook(サクッとブック)」でiPhone電子書籍アプリを作成する手順を解説したものです。
プログラミングスキル無しでiPhone電子書籍アプリを作成するために、iPhoneサイズでドキュメントPDFを作成します。iPhone用のPDF作成方法は第二章を御覧下さい。InDesign以外のアプリケーションで作成される場合、必ずしもiPhoneの画面サイズで作成する必要はありません。横幅に対して高さを1.5倍で作成していただければ、「SakuttoBook(サクッとブック)」に貼り込むことは可能です。ただし、貼り込まれたPDFは左右いっぱいに変倍して貼り込まれます。大きなサイズで作成しているときは、縮小されたときのサイズを想定してテキストサイズを指定して下さい。また、高さが足りないときは、足りない部分はグレーで表示されてしまいます。高さ方向が長いときは下側部分が表示されません。比率を守ってPDFを作成して下さい。
iPhoneアプリの作成には、Xcodeの最新版がインストールされたMacintoshが必要です。本書では最新版ではなく「Xcode 3.2.5 and iOS SDK 4.2」で解説しています。AppleのiOS Dev Centerからダウンロードしてインストールして下さい。
「SakuttoBook(サクッとブック)」は縦書き用と横書き用でプロジェクトファイルが別になっていました。縦組みと横組みを変更する場合、コードを編集しなければならないので、プロジェクトファイルを別にしていましたが、Ver 1.4からは変更方法を解説して、単一のプロジェクトファイルで編集して頂くようにしています。
圧縮されたプロジェクトファイルを解凍して、PDFを差し替え、目次の設定ファイルを編集し、情報画面でタイトルと著者名を入力します。あとはアプリアイコンとアプリ名を変更すれば、ビルド(アプリ変換)可能になります。動画ファイルも取り込めば、動画を貼り込むページと貼り込み位置を指定すれば、リンク指定部分をタップすることで、動画を再生できます。
なお、本書では取り上げていませんが、iPhoneアプリを配信するには、有償の「iOS Developer Program」に申し込む必要があります(年会費10,800円)。iOS Developer Programに申し込むと、iPhoneの実機で動作テストが可能になり、作成したアプリをApp Storeに申請できるようになります。
PDFさえ作成できれば、iPhoneアプリが作成できる「SakuttoBook(サクッとブック)」を是非ご活用下さい。
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