Photoshopとカラーマネージメントの仕組みと出力講座:印刷用のCMYK変換からDTPファイルの保存
Photoshopとカラーマネージメントの仕組みと出力講座:印刷用のCMYK変換からDTPファイルの保存
ホームQ&Aサンプルお申込み利用種の声プロフィール
PDFやカラーマネージメントなどのDTPに関するさまざまな旬な話題をお届けする無料のメールマガジン「DTP-Sウィークリーマガジン」はこちらから。
メールアドレスをご入力ください。





インクナブラ発行のPhotoshop、カラマネ関連書籍はこちらから。

インクナブラのWebサイト

■インクナブラのPhotoshop、カラマネ関連書籍

『一目でわかる! Acrobat 7.0 新機能ガイダンス:文書レビュー、セキュリティ、印刷工程パレットまで(上高地仁著)』はこちらから。
ローコストカラーマッチング実践講座:カラー設定の秘密を解き明かすAdobe Color Engine解説書の決定版(上高地仁著)』はこちらから。

『プリプレス用PDF作成ハンドブック:印刷できないPDFを作らないためのノウハウ、IllustratorからWordまで』
一目でわかるPhotoshopCS新機能ガイダンス:デジカメに対応しファイルブラウザを内蔵したPhotoshop CS新機能のすべて(鹿野 宏著)』はこちらから。
Acrobat 7.0 Proの出力ノウハウはこちらから。

Adobe Acrobat 7.0 ProからPDFを思い通りに出力する方法)



アマゾン関連商品

 
Adobe Illustrator お茶の子サイサイ

 「カラーマネージメントは難しい」と思っていませんか? 専門用語が飛び交い、成果もわかりにくいと思っていませんか。確かに「カラーマネージメントしなくても、DTPはできる」かもしれません。

 とはいえ、カラーマネージメントは「常識」になりつつあります。カラーマネージメントがわからないと、CMYK変換もできないようになります。オフセットでも枚葉印刷するときと輪転機で印刷する場合では、CMYK変換のプロファイルも異なります。

 ここでは、難解に見えるカラーマネージメントを、できるだけ「やさしく、わかりやすく」解説します。




▼第2章 Adobe Color Engine入門ガイド



■2-7 プロファイルの埋め込みとカラーマネージメントポリシー 2

●プロファイル埋め込みドキュメントの処理


 ドキュメントにICCプロファイルが埋め込まれているときは、基本的に埋め込まれているプロファイルを使用して開くべきです。埋め込まれているプロファイルで開くということは、そのドキュメントを使用していたときのカラー設定を再現するということだからです。つまり、ドキュメントを保存したときと同じカラーを再現できるのです。

 もし、ドキュメントに埋め込まれているプロファイルと、ドキュメントを開くアプリケーションのカラー設定のカラースペースが同じだとします。ドキュメントに「Adobe RGB」のICCプロファイルが埋め込まれ、「日本 - Japan Color」で開くとします。「日本 - Japan Color」のRGB作業用スペースは「Adobe RGB」なので、カラー設定と埋め込みプロファイルは同じものです。そのときは、いっさいアラートのウィンドウは開きません。

 「日本 - Japan Color」では、[プロファイルが不一致]のときや[埋め込みプロファイルなし]の場合は、ドキュメントを開くときにアラートウィンドウが開き、処理方法を選択しなければなりません。つまり、カラー設定の作業用スペースと埋め込みプロファイルが同じ時だけアラートウィンドウが出現しないのです。そういうドキュメントはプロファイルが指定されています。ですから、別名で保存するとデフォルトでICCプロファイルが埋め込まれてしまいます。

 ドキュメントの埋め込みプロファイルと、カラー設定の作業用スペースが異なるとき、必ずしもアラートウィンドウが現れるわけではありません。カラーマネージメントポリシーの[プロファイルが不一致]で[開く時に確認]にチェックしているときだけ、アラートウィンドウが現れます。

 [埋め込まれたプロファイルが不一致]ウィンドウが表示されるときの処理の方法もやはり3種類あります。

作業用スペースの代わりに埋め込みプロファイルを使用
ドキュメントのカラーを作業用スペースに変換
埋め込まれたプロファイルを破棄(カラーマネージメントしない)


の中から処理方法を選択します。基本的には「作業用スペースの代わりに埋め込みプロファイルを使用」を選択します。「ドキュメントのカラーを作業用スペースに変換」を選択すると、Lab値を基準にデバイスカラー値が変換されます。つまり、カラーマネージメントされます。「埋め込まれたプロファイルを破棄(カラーマネージメントしない)」では、デバイスカラー値のみのデータになり、モニタ表示はカラー設定に依存します。

 「ドキュメントのカラーを作業用スペースに変換」する場合もあります。たとえば、PCSとして「Adobe RGB」を割り当てていて、「sRGB IEC61966-2.1」のプロファイルを埋め込まれた画像を扱う場合です。「sRGB IEC61966-2.1」の見た目のカラー(Lab値)を維持したまま、「Adobe RGB」に変換するするには、「ドキュメントのカラーを作業用スペースに変換」を選択します。

 画像ドキュメントでは、Lab値を基準にしてカラー変換しても、カラーマネージメントされますので、実用上の問題点はありません。「Apple RGB」や「sRGB IEC61966-2.1」のようなカラースペースから、より広いガモットを持つ「Adobe RGB」に変換する場合は、Lab値はほとんど変化しません。CMYKもガモットの広いカラースペースに変換すればカラー値の変化はほとんどありません。

 ただし、Illustratorでは、CMYKのICCプロファイルを埋め込んだプロファイルを、異なるICCプロファイルを割り当てた作業用スペースで開くとき、「ドキュメントのカラーを作業用スペースに変換」すると、墨文字がカラーマネージメントされて、墨ではなくなってしまいます。一旦、Lab値に変換され、もう一度CMYKに変換されるので、墨ではなくなるのです。

 InDesign CSは、もう少し賢くなっていて、墨ベタは異なる作業用スペースに変換しても墨ベタのままですが、ICCプロファイルを埋め込んだ墨ベタ画像を貼り込んでいる場合は、カラーマネージメントされてCMYKに分解されます。

 なお、埋め込まれたICCプロファイルと作業しているPCSが異なっていても、あとからカラー変換することは可能です。ですので、変換するべきかどうかわからなかったり、変換するターゲットの作業用スペースが決まっていないときは、とりあえず、作業用スペースの代わりに埋め込みプロファイルを使用」しておきましょう。


●「埋め込まれたプロファイルの保持」それとも「作業用スペースに変換」

 カラーマネージメントポリシーでは、最初にRGB・CMYK・グレーのモードでプロファイルの処理を指定すポップアップメニューが用意されています。ここでは

なし
作業用スペースに変換
埋め込まれたプロファイルの保持


の選択肢があります。

 この選択肢は、カラーマネージメントポリシーの上部に位置していますが、正しくは、[プロファイルの不一致][ペーストするときに確認][埋め込みプロファイルなし]の設定の下に配置されるべきものです。

 というのは、もしこの3つがチェックされていれば、カラーモードの選択肢は不要だからです。カラー処理の方法はアラートウィンドウで指定されるからです。つまり、[プロファイルの不一致][ペーストするときに確認][埋め込みプロファイルなし]がオフのときに、ドキュメントのカラーを処理する方法を指定します。

 ただし、アラートウィンドウでのデフォルト値は、各カラーモードで指定したものになります。[プロファイルの不一致]をオンにして「埋め込まれたプロファイルの保持」を選択していると、アラートウィンドウでは、「作業用スペースの代わりに埋め込みプロファイルを使用」が選択されて状態でウィンドウが開きます。

 アラートウィンドウを表示させたくない場合もあります。たとえば、大量の画像をバッチ処理する場合は、1つ1つアラートウィンドウで選択することはできません。カラー変換も自動的に処理させる必要があります。そのような場合は、3つのチェックボックスをオフにして、プロファイルの処理を指定してバッチ処理します。

 「sRGB IEC61966-2.1」やモニタプロファイルの埋め込まれた画像を「Adobe RGB」に変換するのであれば、[プロファイルの不一致]をオフにしておき、[RGB]で「作業RGBに変換」を選択するのです。こうしておけば、最初に現れるアラートウィンドウを再出現しないようにしておけば、連続して処理が可能になります。

 なお、プロファイルが埋め込まれていないとき「なし」を選択すると、プロファイルの割り当ても「なし」になりますが、「作業用スペースに変換」しても、「埋め込まれたプロファイルの保持」しても、ドキュメントにプロファイルは割り当てられません。


DTP-Sウィークリーマガジン/227号/2005.9.29配信




Creative Suite

Creative Suite Design Premium 3.3 日本語版 MAC UPG版>Desn Prem単体製品
発売元:アドビシステムズ/対応OS:Mac OS X 10.4.11以降/メディア:DVD-ROM/
発売日:2008/7/18

11%OFF


Creative Suite Design Premium 3.3 日本語版 WIN UPG版>Desn Prem単体製品
発売元:アドビシステムズ/対応OS:Windows XP(SP2)以降/メディア:DVD-ROM/
発売日:2008/7/18

11%OFF


Creative Suite Design Standard 3.3 日本語版 MAC UPG版>Desn Std単体製品
発売元:アドビシステムズ/対応OS:Mac OS X 10.4.11以降/メディア:DVD-ROM/
発売日:2008/7/18

11%OFF


Creative Suite Design Standard 3.3 日本語版 WIN UPG版>Desn Std単体製品
発売元:アドビシステムズ/対応OS:Windows XP(SP2)以降/メディア:DVD-ROM/
発売日:2008/7/18

3%OFF







Adobe Photoshop Elements 4.0 日本語版 Mac版 アップグレード版
発売元:アドビシステムズ/対応OS:Mac OS X 10.3以降/メディア:CD-ROM/
発売日:2006/04/14

アマゾン価格:¥8,580 (税込)



Adobe Photoshop Elements 4.0 日本語版 Mac版
発売元:アドビシステムズ/対応OS:Mac OS X 10.3以降/メディア:CD-ROM/
発売日:2006/04/14
アマゾン価格:¥12,980 (税込)

Adobe Photoshop Elements 4.0 日本語版 Windows版
発売元:アドビシステムズ/対応OS:Windows XP以降/メディア:CD-ROM/発売日:2005/11/03
アマゾン価格:¥13,980 (税込)



Adobe Photoshop CS2.0 日本語版 Macintosh版 アップグレード版
発売元:アドビシステムズ/対応OS:Mac OS X 10.2.4以降/メディア:CD-ROM/
発売日:2005/07/08

アマゾン価格:¥28,665 (税込)

Adobe Photoshop CS2.0 日本語版 Windows版 アップグレード版
発売元:アドビシステムズ/対応OS:Windows2000/XP以降/メディア:CD-ROM/
発売日:2005/07/08

アマゾン価格: ¥27,470 (税込)



Adobe Photoshop CS2.0 日本語版 Macintosh版
発売元:アドビシステムズ/対応OS:Mac OS X 10.2.4以降/メディア:CD-ROM/
発売日:2005/07/08
アマゾン価格:¥108,864 (税込)

Adobe Photoshop CS2.0 日本語版 Windows版
発売元:アドビシステムズ/対応OS:Windows2000/XP以降/メディア:CD-ROM/発売日:2005/07/08
アマゾン価格:¥108,864 (税込)