あなたはIllustratorユーザーですか?
もしIllustratorを使っていないのであれば、
このページをこれ以上読んでいただく必要はありません。
時間がムダですので、このページを閉じて下さい。
Illustratorをお使いですか?
お使いであれば、目を通していただければ必ず役に立ちます。
Illustratorで複数ページ(マルチページ)ドキュメントを作成し
出力する効率的で便利な方法をお教えしましょう。
是非最後まで、御覧下さい。

こんにちは、上高地仁です。
私が最初に覚えたDTPアプリケーションはIllustratorでした。
バージョンは「3」でした。
当時のCPUは遅くて、アプリケーションの機能も限定されていました。
それでも、Illustratorには大きな可能性がありました。
毎日ワクワクして使っていたことを今でも忘れません。
現在のIllustratorの最新バージョンはCS4です。
連続したバージョンでいえば、Illustrator 14です。
「3」から「14」までバージョンがアップして
Illustratorの機能は極めて強力になりました。
使い方のわからない機能や決して使うことのない機能も
多少あると思いますが、たいへん便利に進化しました。
ただ、昔から望まれていた機能でまだ実現されていない機能もあります。
Illustratorユーザーの多くが「欲しい」と思っていた機能です。
それは、
マルチページ機能
です。新しいバージョンがリリースされるたびに
Illustratorのマルチページ機能に期待が膨らみました。
Illustratorの対抗馬、FreeHandにマルチページ機能が追加されたとき
Illustratorにもマルチページ機能が追加されると誰もが思いました。
しかし、その期待はいつも裏切られました。
仕方がありません。昔はAdobeにはページレイアウトソフトに
PageMakerがありましたし、そののちはInDesignがあります。
Adobeにすれば「マルチページInDesignで」ということでしょう。
確かにそうですけどね。
しかし、しかしです。Illustratorユーザーの願いは
Illustratorでマルチページを作成したい
ということではないでしょうか。
マルチページを作成するために
InDesignを使わなければならないというのは
ちょっと違うんじゃない
と思います。
確かにInDesignは優れたソフトです。
使い始めると、もう他のソフトは使えません。
でもInDesignにも弱点があります。
それは、「機能が多すぎる」ということです。
Illustratorユーザーだからといって
InDesignに簡単に乗り換えることはできません。

IllustratorとInDesignで同じ機能でも使い方は異なります。
たとえばオブジェクトをコピーするとき、Illustratorは簡単です。
オブジェクトを選択してツールパネルの選択ツールをダブルクリックすると
移動コマンドのウィンドウが表示されます。
複数個のコピーするときは、そのままcommand+Dで複製すると
最初に設定した値と方向でオブジェクトがコピーできます。
極めて直感的に扱えるのがIllustratorです。

*ツールパネルの選択ツールをダブルクリックすると、オブジェクトを移動できます。Illustratorでは。移動コマンド、手動での移動を問わず、前回の移動値をそのまま反映して移動できます。InDesignでは手動で移動したときだけ、前回の移動値が反映されます。
しかしInDesignでは選択ツールのダブルクリックは使えますが、
command+Dはありません。InDesignのオブジェクト複製機能は
shift+option+command+Dです。
しかし、InDesignの複製コマンドは先に設定した数値と方向を
拾うことができないのです。
InDesignで複数個のオブジェクトをコピーするときは
[繰り返し複製]コマンドで数値を設定して複製する必要があります。
実はInDesignではドラッグしてコピーした場合は、先に指定した
送り幅と方向を拾ってshift+option+command+Dで複製できますが
ツールパネルの選択ツールをダブルクリックして複製した場合は
[複製]コマンドでは、決まった位置にしかコピーできないのです。
つまり、InDesignでは最初に数値指定してレイアウトし
その後は同じ設定でキーボード操作でコピーすることができないのです。
毎日のようにInDesignを使っているのであれば
InDesignの機能を理解するの難しくないでしょう。
IllustratorとInDesignの使い方の違いを覚えることも可能です。
しかし、ときどきIllustratorを使うユーザーに
InDesignも使いこなせというのは、かなり無理な要求だと思います。
しかしだからといって、今後AdobeはIllustratorに
マルチページ機能を搭載するでしょうか。
その可能性は極めて小さいと思います。
マルチページするんだったら、Illustratorユーザーにも
InDesignを買って使って欲しいというのが本音だからです。

むかし町内会の会合でびっくりしたことがあります。
A4サイズの配布用の文書が、なんと「Excel」で作成されていたのです。
「Word」じゃありません。「Excel」なんです。
イラストまで挿入されていましたね。
その人は最初に覚えたソフトがExcelなので、
Excelでできる限り、Excelを使っているのです。
Wordも必要なければ、覚えたくないわけですね。
Excelでできるじゃん、なんの問題がある
ということです。
ビジネスユーザーだけではないですよ。
DTPでもびっくりするようなことがあります。
印刷用のデータをPhotoshopだけで作成して入稿するユーザーがいます。
Photoshopでもテキスト入力はできますから
簡単なレイアウトだったら、Photoshopでも可能でしょう。
Photoshopを覚えていれば
IllustratorもInDesignも使いたくないというユーザーもいるのです。
Illustratorユーザーの大半はInDesignやQuarkXPressは
使いたくないだろう、と私は思っています。
一言で言うと「面倒くさい」というわけです。
Illustrator使いのあなた、あなたもそう思いませんか。
最初に「刷り込み」されたアプリケーション以外は
覚えたくないのが、一般的なユーザーではないでしょうか。
たくさんのアプリケーションを覚えて使いこなせる人は
多分「特別」な人です。世の中そういう人ばかりではないのです。
日本人は中学校・高校と六年間英語を学びますが
たいていは英語をはなせないでしょう。
それは日常生活では英語は必要がないからです。
英語を覚えなくても生きていけるからですね。
InDesignを使わなくても、無理すれば
Illustratorでもマルチページは可能です。

Illustratorでページ物を作成しているユーザーはけっこうたくさんいます。
見開き2ページのまま作成して入稿し、
あとは印刷会社がページを分割して面付けするケースも少なくありません。
この方法だと16ページあれば、Illustratorファイルは8ファイルです。
取り扱いが面倒ですが、できないことはありません。
そのユーザーにとってはたとえ面倒でも
InDesignを買って使い方を覚えなくても
Illustratorでもマルチページは可能なのです。
世の中のIllustratorユーザーの多くは
Illustratorで複数ページを扱いたいと思っています。
両面印刷のパンフレット、あるいはフライヤーぐらいであれば
Illustratorで1ファイルだけで作成して
そのまま印刷用のデータに書き出したいと思いませんか。
もし、表裏2ページ分が1ファイルで作成できれば
4ページも1ファイルで作成したいと思うでしょう。
かく言う私も、昔はIllustratorでページ物を作成し
Illustratorで面付けして印刷・製本していたことがあります。
さすがに、Illustrator 5.5JではIllustratorデータのまま面付けすると
スクロールさせる間にコーヒーを沸かせそうでした。
Illustratorでマルチページを簡単に作成する方法があります。
それはIllustrator CS4を使うことです。
Illustrator CS4を使えば、ページ数が多くなっても
1ファイルで作成して、ページ単位で書き出すことができるのです。
Illustratorユーザーには3つ選択肢があります。
1つはいままでのバージョンで複数ファイルで
マルチページを作成する方法です。手間ですが
新しいことを覚える必要はありません。
もう1つはInDesignに乗り換える方法です。
ページ物のレイアウトが多い場合は乗り換えをお奨めします。
ただし、IllustratorとInDesignの機能の両方を覚える必要があります。
最後の1つは、Illustrator CS4にバージョンアップすることです。
Illustratorの使い勝手のまま、マルチページドキュメントを作成できます。
Illustratorを使いながらマルチページしたい場合は
Illustrator CS4をお使い下さい。
さて、Illustratorでマルチページを作成したくない方、
Illustrator CS4以降を今後使う予定のない方
時間がムダですので、これ以上は読み進めないで下さいね。

Illustratorでページレイアウトを行なう方法は1つしかありません。
Illustrator CS4からの新機能である
マルチプルアートボード
の機能を使うことです。
マルチプルアートボードはページレイアウトするための機能ではありません。もともとは複数のドキュメントで
同じスウォッチやスタイル、シンボルなどを共通して使うための機能です。
Illustratorで同じデザインデータを
フライヤーやハガキ、カードに使用したとき、
CS3までは別々のドキュメントにする必要がありました。
少なくともEPSやPDFで書き出すときには、
別ドキュメントにする必要があったのです。
別のドキュメントにしたまま、
データ内のグラデーションを差し替えようとすると、
すべてのファイルを開いて、
グラデーションデータを同じように変更しなければなりません。
しかしCS4のマルチプルアートボード機能を使えば、
すべてのドキュメントを別ファイルにする必要はありません。
それぞれのレイアウトを1つのドキュメント内の
別々のアートボードにレイアウトすれはいいからです。
アートボードを別々にしていれば、
アートボードを指定してレイアウトデータを書き出すことができます。
ドキュメント内のスウォッチのグラデーションデータを編集すれば、
すべてのアートボード上に同じスウォッチのグラデーションデータは
1アクションで変更できます。
これがマルチプルアートボードの便利なところです。

*[アートボード数]を「8」にしてドキュメントを作成します。


*ここではそれぞれのアートボードにページ番号のテキストを追加してあります。


*PDF保存時に[すべて]を選択して書き出します。


*アートボードがPDFのページとして書き出されます。Illustrator CS4でマルチアートボードを作成すれば、PDF書き出しするとマルチページPDFになります。
マルチプルアートボードではアートボードの大きさは自在です。
1つのドキュメントにサイズの異なるアートボードを
最大「100個」まで作成できます。
しかし、同じサイズのアートボードを並べて
それぞれに「ページ」を割り当てれば
マルチページになるではありませんか。
この機能を使えば、Illustratorマルチページ対応の
アプリケーションに変身するのです。
A4サイズで「100個」のアートボードを作成して、
アートボード番号順にページを作成します。
PDF書き出し時にすべてのアートボードを書き出せば、
アートボード番号順に並べられた100ページの
マルチPDFが書き出されるのです。
Illustratorからでも複数ページのPDFを簡単に作成できるのです。
同じサイズのアートボードを作成するだけです。それだけで
Illustrator CS4はマルチページレイアウトソフトに変身するのです。

とはいえ、Illustratorは基本的にページレイアウトソフトではありません。
ですから、InDesignでレイアウトするようにはいきません。
ページを簡単に作成できるわけではありません。
必要なページ数に合わせて、アートボードを編集して
ドキュメントを作成する必要があります。
ページレイアウトするために最低必要な機能は
スプレッド(見開き)表示
です。つまり4ページ以上のページ物を作成する場合
スプレッドでレイアウトできるように
アートボードを作成する必要があるのです。
つまり、2つのアートボードを隣接しなければなりません。
これは自動的には処理してくれません。



*見開き表示するためにはアートボードを手動で移動させる必要があります。アートボードを隣接させてレイアウトすると、見開きのままレイアウトして、単ページで書き出すことができます。
また、自動でページ番号を追加することもできません。
マスターページもありませんから、
各ページに共通する要素があっても、
すべてのページにオブジェクトをコピーしなければなりません。
もともとIllustratorはページレイアウトソフトではありませんので、
マルチページの作成が手軽にできるわけではありません。
しかし、マルチアートボードを作成するとき
いくつかのポイントを押さえて作成すれば
Illustratorをページレイアウトソフトして使うことは十分可能なのです。

もしIllustratorでページ物が作成できれば便利だとは思いませんか。
メリットを今一度おさらいしてみましょう。
InDesignのようなページレイアウトのための便利な機能がなくても
Illustratorでページレイアウトするメリットには次のようなものがあります。
・InDesignやQuarkXPressを覚えなくてもいい
・InDesignやQuarkXPressを買わなくもよい
・ページ物でIllustratorファイルをたくさん作成しなくてよい。
・Acrobatで書き出したPDFを統合しなくてもよい
・印刷用面付けもPDF書き出しすれば簡単にできる
・面付けして出稿できるので印刷会社を選ばない
・プリンタ用の中綴じ面付けもそのままプリントして中綴じ製本
・軽オフセット印刷用の出力もIllustratorから可能
・CS3以前のドキュメントもCS4に貼り込めばマルチPDFにできる
・IllustratorだけでIllustrator以外のPDFも面付けできる

ページを1つのアートボードにすると、PDFの出力は簡単になります。
しかしデメリットがないわけではありません。
見開きでプリントしたい
ときは、どうすればいいのでしょうか。
Illustratorはアートボードを指定してプリントすることはできても、
アートボードを2つ組み合わせた見開きで印刷することはできません。
InDesignのようにプリント時に[スプレッド]を指定して
書き出すことはできないのです。
しかし、私にお任せ下さい。実は簡単な方法で、
2つのアートボードを見開きにして書き出すことができるのです。
それは見開きサイズのアートボードを別に追加作成するのです。
たとえばA4の1ページ目と4ページ目の
2つのアートボードが並んでいるとします。
2つのアートボードの大きさはA3です。ですから
A3サイズのアートボードを作成して重ねて配置
するのです。新しく作成したA3サイズのアートボードをぴったりと重ねます。見開きでプリントしたいときは、
A3サイズのアートボード番号を選択して出力すればいいのです。
この方法を使うと、単ページでの書き出しと
アートボードでの書き出しを使い分けることが可能です。

*A4の場合は、A3サイズのアートボードを作成し重ねます。ここでは16ページのドキュメントなので、見開き用のアートボードは「17」番目に指定しています。見開きで出力したいときは、見開きサイズのアートボードを選択して書き出せば、スプレッドのまま書き出すことができます。

Illustrator CS4のマルチプルアートボード機能を使えば面付けも可能です。
IllustratorはCS以降、PDFをInDesignのように貼り込むことができます。
10.0まではPDFを貼り込んでも保存すると
Illustrator形式に変換されてしまいますが、
CS以降では貼り込まれたままPDFとして書き出せます。
たとえば、Windows環境のWordで作成されたPDFがあるとします。
それをMacintoshのIllustrator CS4に貼り込み、PDF書き出します。
Windowsでフォントが埋め込まれていれば
Windowsのフォントは埋め込まれたまま、
Illustrator CS4からPDFに書き出せるのです。
つまりPDF書き出しについては、InDesignと同じように処理できるのです。
IllustratorにPDFを貼り込んでそのままPDFに書き出せるのであれば
InDesignと同じように、IllustratorでもPDF面付けが可能です。
IllustratorでPDFの面付けテンプレートを作成すればいいからです。
面付けのテンプレートを作成するのはそれほど難しいことではありません。
折り丁にしたがってPDFを貼り込んでいけばいいだけです。
面付けでマルチプルアートボードを使うメリットは実はもう1つあります。
それは、プリンタ用の面付けも可能なことです。
Illustratorのドキュメントに2つのアートボードがあるします。
これを両面プリンタで両面印刷するとどうなるでしょうか。
もちろん両面に印刷されます。
アートボード1の裏面にアートボード2がプリントされるです。
ですから、中綴じ用のテンプレートを作成すれば
Illustratorで作成したマルチページのドキュメントを
両面プリンタから中綴じ製本できるように
プリントすることができるのです。

*両面プリンタでプリントすると、アートボード1の裏にアートボード2が印刷されます。中綴じのテンプレートを割り当てると、両面プリンタで中綴じ出力が簡単にできます。
中綴じだけでなく、2つ折りでプリントすることも可能です。
数十部の中綴じ印刷物が欲しいときは、
印刷しなくても、両面プリンタがあればいいのです。
高価なオンデマンドプリンタでなくても、プリンタ出力したもので
中綴じ製本できるのです。
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